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【2020年度自由を生き抜く実践知大賞】実践知探求賞「講義リレーでつなぐ「実践知」フォーラム」紹介

  • 2021年3月2日 掲載
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■受賞名

実践知探求賞

■受賞取組

講義リレーでつなぐ「実践知」フォーラム

■実践主体

経営学部

■概要・成果

【事例の概要】
・経営学部創設60周年を記念し、2019年6月から11月にかけて「講義リレーでつなぐ『実践知』フォーラム」と題する公開セミナー・シリーズを、11回にわたって開催した。
・法政大学憲章「自由を生き抜く実践知」を理解し、実社会でこの理念を牽引する人材を育むため、経営学部教員有志により多様かつ自由な学びが企画された。テーマには、女性キャリア支援、職場での対話的コミュニケーション、企業の社会的責任など、ビジネス分野における新たな課題が積極的に取り上げられた。講義形式も、ゲスト招聘型、ワークショップ型、学生・社会人の対話形式など様々であり、各教員がテーマにふさわしい「学びの場」を模索した。
・各講義リレーのうち、最も憲章を体現している講義を総長が選出し、「実践知・総長大賞」として表彰した。

【学生を中心とした運営体制の構築】
・インターネット上でのPR活動は、経営学部広報委員会(学生有志)が担当した。学部HPおよび公式Facebook上での事前告知に加え、実施報告記事を随時執筆・公開した。
・講義リレー全体の運営統括、および報告書作成は、二階堂行宣准教授のゼミナール所属学生が担い、全講義に出席した上で、学生の視点から講義内容と憲章との関係を明確化した。また、「実践知・総長大賞」の選出に際する総長への事前ブリーフィングも、同ゼミ学生が担当した。

【事例の総括】
・「経営学部創設60周年記念パーティー」(2019年12月6日)の場において、経営学部広報委員会編集長・山田理七子(当時3年生)が、講義リレー全体の総括的報告を行った。

・「実践知・総長大賞」は、長岡健教授による対話型講義「ワークシフトの“実践知”は可能か:働き方の“未来の常識”を生きる先駆者との対話」(10月17日実施)が選出された。
・この講義は、法政大学ダイバーシティ宣言を基に企画され、女性支援に取り組むNPO代表と、未来型のキャリアを歩む卒業生3名をゲストに招聘し、学生と社会人の対話を通じて「女性のキャリアと未来の働き方」のビジョンを探った。また、憲章を体現する学びの場を空間的にも追求すべく、学外ワークショップスペースを会場に選び、一般聴衆の積極的参加や、産学間連携も図った。

■総長からの選定理由コメント

このリレー講義は、経営学部の60周年記念企画として、教職員と学生が一体となって大学憲章に基づく講義を企画した、画期的な取り組みである。全部で11講義実施され、多彩なゲストを招いて、それぞれの講義を時宜にかなったたいへん魅力的なものにした。今後、実践知の教育を展開していく上で重要なモデルになる事例で、ぜひ賞を授与したかった。昨年この試みを知ったとき、他学部もこれを参考にして大学憲章をテーマにした授業をぜひ作って欲しい、と思った。このリレー講義の実施期間は2019年5月~12月であり、コロナ禍とは無関係である。また、リレー講義のなかから一講義を選んで、2019年12月6日に「実践知・総長大賞」をすでに授与している。しかしこのリレー講義全体への授与の機会は2020年しかない。そこで、オンラインでも実施できるこれからの授業のモデルとして、「実践知探求賞」を授与することとした。

■受賞の感想

このたびは実践知探求賞をいただき、光栄に存じます。取り組み自体は学部創設60周年記念の公式行事でしたが、運営に携わった学生スタッフや、ご参加いただいた教員・ゲスト・聴講生全員が一緒に作り上げたリレー講義でした。改めて御礼申し上げます。
今回ノミネートされたそれぞれの取り組みは独立したものですが、どのような時にも、どのような立場でも、学びを真摯に追求するという点で共通しているように感じます。受賞式の様子を拝見し、校歌の「よき師よき友 つどひ結べり」という一節の深みを、私自身よくかみ締めることができました。
このような数々の取り組みの積み重ねにより、「法政大学憲章」はさらに充実し、コロナ禍という厳しい時代にあっても強靭に育っていくはずです。経営学部はこれからもその先頭に立ち、法政大学に「つどひ、結ぶ」多様な学生やスタッフとともに、この社会の過去・現在・未来を見つめながら、課題解決に努めていく所存です。

経営学部長 佐野 哲
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